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地竜謁見-プロローグ

ドラゴンに「個人的」関心というものがあるのだろうか?

人々は、火竜ヴァラカスを親展したリオナ・ブラックバードや、水竜パプリオンの敵対者であるリオネル・ハンターの例を見れば、彼らも喜怒哀楽を感じる平凡な被造物に過ぎないと言う。しかし賢明な人々は既に理解しているように、ドラゴンたちは決してあの二人の人間を寵愛したり憎悪することはなかった。ドラゴンたちの思考や感情は神々のそれと同じく、私たち五大種族が易々と理解することができるものではない。逆に私たちのヒューマンと他の種族たちが竜を恐れ、憎むということは明らかだ。

ギランの災いが目覚めるやいなや――竜が寝る姿を横で見守っていた者がいないためそれさえも予測に過ぎなかったが――領主会議は、減税政策や海運条約、四書編纂などに対して論議する時とは全く異なり、征伐団の構成から派遣まで瞬く間に議決してしまった。重大政策の最終的な決定権を持っていたのは当時ギランの領主だったカルモン・エストス男爵(*1)だったが、これには領主本人の意志よりも商人連合と地方豪族たちの圧力が大きく作用したようだ。

男爵は、城の守備兵力の半分にあたる四個小隊120人の兵士を、ヘストゥイ部族出身のオーク カーディア・ズ・ヘストゥイに任せ、ドラゴンバレーへ送った。これは多くの領地から派遣されて来た遠征隊員の中でも一番大きい割合を占める数字だった。生存者たちの証言によれば、領地所属ではなく個別的に従軍した人々もいたらしく、遠征隊員の総数は400人を越したと推測される。

結果的に、遠征は成功も失敗でもない奇妙な形で終結しまったから、誰もアンタラスの首級をあげてギラン城に帰って来ることはできなかったが、アンタラスがギランの大地を踏む事もなかった。しかし、この遠征を無益な犠牲だと蔑むことは、性急な上に慈悲が欠乏した残忍な仕打ちだ、と私は思う。なぜなら、当時各地の領地同士が急な戦乱の渦に巻き込まれお互いに対立していたにも関わらず、従軍した隊員たちが望むことは、ひたすらにギランの災いを再び眠りにつかせ平和な日常を取り戻す事だったからだ。極僅か、の人物を除きそうだった。

スペルハウラーのプリキオスは、当時族長ミトラエルを代理してダークエルフたちを導いていた大長老シフィエルの命令に従い、呪われた森で「カイシャの黙示録」を発見したが、それを持って逃げた。

シーケン・グルムドレイクは、自分と同族を裏切った者を懲罰して問題の本を回収するため、地竜の鼻先まで逃亡者を追跡した。

人間に比べて激しいダークエルフの性格を考慮しても、決して健全な精神状態といえない彼の行動背景と、彼らの運命を――おまけに世の中の運命も――揺るがした人々に関しては年代記の他の場で叙述する機会があるはずだ。


ハーディンの弟子でありダスパリオンの敵対者、ヒンデミット、帝国暦1640


(*1)
原文では、「ルーウィン・ワルドナー男爵」となっていますが、当時、ルーウィン・ワルドナー男爵はグルーディオ領主であり、ギラン領主はカルモン・エストス男爵でした。また別資料に「カルモン・エストス男爵がアンタラス討伐を指示した。」という記述があるため、個人の判断で修正させていただきました。



  地竜謁見(1) ▼
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コメント
この記事へのコメント
「地竜謁見」に関して
お久しぶりです。altemaです。
このストーリーは、日本以外のL2公式HPに掲載されていたもので、某掲示板に翻訳済で掲載されていたものを、転載したものです。
転載するにあたって、若干日本語がおかしいと思われた箇所や、上記のような歴史的に間違っていると思われた箇所は、個人の解釈で修正させていただきました。

地竜謁見のストーリーは、現在日本公式に掲載されているストーリーの分類では、クロニクル1に相当します。現在進行しているストーリーにも少なからず影響しています。(それだけになぜ公式にのらなかったのが不思議でなりませんが)

まあ、ぶっちゃけた話、リネ2やれないからネタがないというのと、個人的趣味です!!
最低でも週1で更新しようと思っていますので、気長に読んでみてください。

それでは。
【2006/08/03 06:06:46】 | URL | altema [ 編集 ]
うわわわ
初めまして。ゴス鯖で遊んでいるRangdaという者です。

あの掲示板の翻訳文、もうちょっと日本語らしかったらいいのに…
と前から思っていたので嬉しいです!
最後に読んでから随分時間も経っているので
続きを楽しみにしておりますー。
【2006/08/08 19:06:15】 | URL | Rangda [ 編集 ]
Rangdaさん、はじめまして!
と思ったら「It's a small L2World!」の管理人さんではないですか!
ようこそいらっしゃいました m(_ _"m)ペコ

<もうちょっと日本語らしかったら
そうなんですよねー。
私も同じ事を感じたので、今回こんなことを思いついた次第です。
実は自分がちゃんと読みたかっただけだったりw
なるべく日本語らしい表現にしようとしてますが、どうしても意味不明なところもあるので、温かく見守っていただければ幸いです。

それでわ ><ノシ
【2006/08/10 01:49:29】 | URL | altema [ 編集 ]
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